うつの克服法【専門治療と合わせて周りの接し方が大切】

うつ病を知ろう

看護師

うつ病とはなにか

日常生活において、さまざまな出来事が原因で気持ちが落ち込んだり憂うつな気分になったりすることがあります。しかし、数日もすると落ち込みや憂うつな気分から回復して、また元気にがんばろうと思える力をもっています。ところが時に、原因が解決しても1日中気持ちが落ち込んだままで、いつまでたっても気分が回復せず強い憂うつ感に襲われることがあるかもしれません。
このような、原因のわからない強い憂うつ感に襲われたり普段どおりの生活が困難になったりする状態のことをうつ病と呼ばれ、原因を調べてみてもまだ分からないことが多い病気とされています。

発症しやすいタイプと症状

うつ病は、脳の神経系状態を知らせる物質の量が減ることにより、脳細胞が体の異常をして伝達します。また、その人が元々持っているうつ病になりやすい性質と、ストレスや体の病気、環境の変化など、生活の中のさまざまな要因が重なって発病するケースが多いことも分かっています。実際、うつ病が起こりやすい性格は「まじめ」「几帳面」「責任感が強い」「他人のことを中心に考える」などが挙げられます。これらの性格は、周りに一致しやすい人が多いため、誰にでも起こりうる病気や症状であることが分かるでしょう。
また、うつ病は精神症状と身体症状の2通りがあり、同じ症状が継続的に発症するわけではなく1日のなかで時間とともに変化します。精神症状には「抑うつ気分」「興味や喜びの喪失」「思考力・集中力の低下」「意欲の低下」などの症状があらわれ、身体症状には「睡眠異常」「食欲の低下または増加」「疲労、倦怠感」「ホルモンバランスの異常」がみられるため専門クリニックでの治療が必要となります。

主な治療方法

うつ病の治療には十分な休養はもちろんのこと、専門クリニックでの薬物療法、精神療法、電気けいれん療法などで治療を開始します。だいたいの治療期間は平均6週間くらいから12週間くらいで、治療経過後に症状がおさまる(寛解)に入っていきます。
ただし、寛解しても完治したわけではないので、さらに3ヶ月から半年は治療を継続します。病院による治療も必要ですが、周りの方のサポートも必要となってくるでしょう。「家族との接し方」「恋人や友人との接し方」「職場の人達との接し方」など人によって接し方はバラバラですが、周りとのかかわり合いによって治療の進み具合がかわってきます。

周りの接し方に注意が必用

家族の方たちが注意する接し方は「批判、強制、同調し過ぎる」こと。家族がうつ病だと分かった時、「完治するのだろうか」「仕事が休みの間の生活はどうすればいいのだろうか」という悩みが出てきます。さらにこの悩みによるイライラや不安、焦りが募ることで、早期社会復帰を促したり弱い人間というレッテルを貼ったりしてしまうこともあるでしょう。
こうなってしまう背景には、うつ病についての知識・情報不足によるものであり、病気のことを忘れるあまり相手を責めてしまう他、強制めいた事をしてしまうというケースが多いです。逆に子供に過保護になるように、うつ病になった家族を気にし過ぎたり、相手に同調し過ぎたりすることで余計に症状を悪化させてしまうケースもあります。

ポジティブな声掛けが一番

家族や友人など、周りにうつ病の疑いがある人に対しての接し方は、「ポジティブな言葉をかける」ことであり、いつでも相手を褒めてあげるのがいいでしょう。当たり前のことができたことに対して、見過ごしてしまうのではなくひとつひとつを褒めてあげるといいでしょう。
うつ病になる人は、まじめな性格な人が多いため、できないことに対してネガティブに考え過ぎてしまう傾向があります。ポジティブに伝えてあげることにより、ネガティブ思考をおさえることができます。これにより、専門クリニックの治療も前向きに頑張る原動力になりますし、うつ病に見られる精神症状や身体症状を緩和させることが可能です。

うつのタイプを知ろう

相談

一口にうつ病といってもいろんなタイプの病気があることを知っていますか?うつ病性障害、月経前不快気分障害、双極性障害など発症する症状や治療方法は異なるので先に確認してから治療にあたることが大切です。

治療に使用される抗うつ剤

男の人

うつ病で使用される抗うつ剤の種類はたくさんあり、症状や患者の体に合わせて使われます。抗うつ剤は医師に処方され、効果の有無や症状の状態を確認しながら使用されます。

周囲のサポート

悩む人

周りにうつ病の方や疑いがある方がいる場合には、接し方次第で治療が大きく変わることを理解しないといけません。特に患者の負担になることを発してしまうと、症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。